子どもも大人もマスクをするなら気を付けて!!
マスク着用で危険度アップ?
マスクの中でお口は開いてませんか?
今の新型コロナウイルスの騒動でマスクをつけて何か月経つでしょうか。
今までマスクと無縁だった人も、たいして予防に気にかけてなかった人も、
「コロナウイルス予防に」とか
「周りもマスクしてるし」とか
「どこ行ってもマスク着用って言われるし」とか
「マスクをしてれば安心だし」などなど
風邪予防や花粉症の方は年末や年明けからつけている方もいるでしょう。
長くマスクをつけていると気づかないうちに口呼吸になっていませんか?
人は本来鼻で息をする。そしてばい菌は鼻毛がブロックしてくれる。
が、しかし、口で呼吸するとばい菌はそのまま口の粘膜に張り付いて定着します。
口呼吸から起こる病気はたくさんあります。
なぜ口呼吸がだめなのか?
その理由と改善方法をお伝えしますね!
ちなみに、口でも鼻でも呼吸できるのは人間だけ!動物はみんな鼻呼吸。
犬がハーハーしているのは、体温調節しているのです。
人間が汗をかくのと同じで、犬はハーハーして熱を吐き出しているのです。
口呼吸が良くない理由
口の中が乾燥することで《虫歯や歯周病》になりやすくなります。
唾液の機能は口の中を常に潤し、虫歯菌の増殖を防いでいます。
唾液が不足すると、口の中が乾燥することで菌の増殖が起きてしまい、虫歯や歯周炎にかかりやすくなります。
虫歯や歯周病になりにくい人は唾液の分泌が多いのです。
虫歯菌は酸性の環境で活動が活発になるのですが、唾液により口の中を酸性から中性にするので虫歯菌の活動抑制に繋がるのです。
口内の環境を一定に保つことでも、口呼吸による乾燥は防ぐべきなのです。
口臭の原因も口呼吸による乾燥によるものです。
唾液量が減る→口の中が乾燥する→口の中がネバネバする
この条件が揃うと菌の増殖により口臭がキツくなります。
「子どもの口のニオイがする」
「お父さんお口くしゃーい」
「身体のどこか悪いんじゃないの?」
そんな風になってしまうかも。
口臭が臭うのはかなりのイメージダウンになりますので、すぐに改善したいですよね。
「えっ?」ですよね。口呼吸になることで、口の周りの筋肉が衰えていきます。
筋肉の衰えにより、これまで上下のあご同士で適切に圧が加わっていたのが弱くなります。
同時に、飲み込みの際に無意識に前歯を舌で押すことにより前歯が前に出る「出っ歯」にもなります。
当医院でもマウスピース型の矯正をしていますが、始めは姿勢と呼吸の練習からスタートします。
初めて来院した患者さんのほぼ7割は口呼吸です。
姿勢がいいと口呼吸が改善され、口呼吸になると姿勢も悪くなるという、口呼吸と姿勢はとても強い関係性をもっています。
姿勢と呼吸から歯並びを改善するというもの研究の賜物ですよね!
空気中にはいろいろなものが浮遊していて、その浮遊しているものを人は呼吸と一緒に吸っています。
その中にある菌やウィルスを吸うことにより気管を通して肺にまで到達してしまいます。
鼻と比べるとかなり直接的に体内に入ってしまうことで、体調を崩しやすくなるのです。
口呼吸による口周辺の筋肉の使い方が変わります。
口周辺の筋肉の衰えにより
・二重あご(ブルあご)
・いびき(子どもにもある)
・いびきが誘発し睡眠時無呼吸へ
となってしまうことも。
ただ口で呼吸しているだけなのに・・・大人だけじゃなく子どもでもあるんです。
呼吸の度に口周辺の湿度が奪われ、唇の肌荒れにも繋がります。
たまに唇から流血してる子見ませんか?リップを塗っても改善しないのは、実は口呼吸が原因かもしれません。
口の筋力低下により咀嚼(噛む)の時に口が閉じきらなくなるため、クチャクチャ音をたてて食べる、口からボロボロ食べ物をこぼす。マナーの低下にも繋がります。
親としては絶対にさせたくないマナーの一つですよね。
口呼吸により良くないことがいろいろあることを知っていただけたでしょうか?
そして、日常的にも不具合をもたらすことにも驚かれたかと思います。
後は、固い物を食べれないんです。
口を閉じれないから噛む力も弱くなる。弱いから噛めない。噛めないから固い物を食べない。だから顎は発達せず、歯並びが悪くなる。歯並びが悪くなるから虫歯になる。虫歯になるから、口臭もでる。。
すごいでしょ!全部つながるんです!
だから口呼吸を止めるだけで、いろんなことが全て治っちゃうんです。
鼻呼吸が口呼吸よりなぜ良いのか?
鼻の機能はすばらしい!
加湿機能
鼻水は絶えず出ていて、一日に約1リットル分泌されているのです。
その鼻水のある鼻の中を空気が通ることで、体内に取り込まれる空気が加湿され菌やウィルスの活動を弱めることとなります。
菌やウィルスの活動が弱まれば、体調を崩す機会も減る、ということになるのです。
空気清浄器
鼻毛が空気清浄器の役割を担います。
鼻毛や鼻の粘膜は、空気中のほこりやごみ、菌やウィルスなどを吸着し侵入を防いでいます。
この機能によって、気管や肺に至る空気はきれいになり、病気になる危険性を低くしてくれています。
もし、鼻の中の機能がないと…となると気管や肺も同じように次第に汚れてしまうのです。
エアコン
冬の寒いなか、息を吸うと鼻が冷たくなりますよね。でも、のどや肺が冷たく感じることはないかと思います。
鼻呼吸により、息を吸って鼻の中で空気が通るときには温められていて、その温度は36度前後までになるのです。
感覚としてはマイナスの温度を吸っても一瞬くらいの短い時間で、36度まで温められるなんて驚きですよね。
口で息を吐けば、白い水蒸気が出ます。身体の水分はダダ洩れ。そして乾燥、ばい菌が入り込む。
でも鼻で呼吸しても水蒸気は出ない!鼻の中温度をコントロールしているのです。
口呼吸で空気を吸って、肺まで冷たい空気が入ってしまうと肺の免疫力が低下し、病気になる危険性が高くなってしまいます。上手く身体は作られているものだと感心します。
口呼吸から鼻呼吸にするには?
あいうべ体操をしよう
一番推奨されているのが「あいうべ体操」です。
テレビや雑誌、ネットでも話題です。
声には出さず、口の形を「あ~い~う~べ~」にするだけ。
一日30回ほど毎日行うことで一か月後には、鼻呼吸に改善することでしょう。
時間も一日に1分程ですので、毎日行ってみましょう!
ある学校ではあいうべ体操を行ったことで
- 冬にインフルエンザになる子供が劇的に減った
- 花粉症にならなかった
- アトピーが治った
- アレルギーが改善された
- というデータもあります。
あいうべ体操で下記の病気の改善が見られます。
鼻が悪いから。だから鼻呼吸が出来ないんです!というお母さん!!
口が開いてるから鼻で息が出来なくなったんですよ!そんな時にも是非試してほしい!
実は「鼻うがい」がおすすめです!
原始的ですが、あいうべ体操と並行して行うと効果絶大です。夜寝ている時にも口が開くときには、同じようにテープを張って寝るといいです。
最初のうちは慣れないので、知らない間に剥がしてしまいますが、慣れてくると朝まで剥がれずにくっ付くようになります。
今では、寝る用のテープもあるので合うものを探してみてください☆
鼻呼吸を侮ることなかれ、ですね!子供から大人まで広い年代で多い口呼吸ですが、きちんと毎日口周辺の筋肉に刺激をいれることで改善されるものです。